「なんかうまくいかない……」なら、自分の認識を反転させてみればうまくいくかも

人間ってのは認知バイアスに

かなりかかっている。

というのは界隈では有名な話で。

認知バイアスってのは思い込みのことですな。

自分ではそれが正しいと認識していても

実際にはかなり思い込みが入ってますよーというお話。

なんだかここ最近メンタルが落ちているな。

自分の行きたい場所がわからない。

いまいち自分のことを信じられない。

いまの自分も過去の自分にも、なかなか良い感情を持てない。

って状態でして。

そこでふと思ったのが

それって本当……？　ってこと。

自分が思っている自分像っていうのは

かなり自分の思い込みに支配されているんじゃないかと。

だからそれを反転させてみよう。

というわけで

ノートの左側に「今の自分が思っている自分、内面」
ノートの右側に「反転させた内容」

を書いてみました。

すると

なんともおもしろく。

「あ、この思いしっくりくるかも！」

「意外と自分そんなことなかったじゃん」

という思いが湧いてきました。

例えば

自分はやりたいことがない　→　自分にはやりたいことがある
もうがんばるのに疲れた　→　もっとがんばりたいと思っている
正社員として働きたいがめんどくさい　→　正社員として働きたくないがやる気は満ちている
なんだか死にたい　→　なんだか生きたい
自分を信じられない　→　自分を信じている

などなど。

これをやると

自分の認識の割合が補正されるなーと思いました。

人間の性質ってのは片方の要素しかない

ってものではなく

両方の性質を持っていて人によってそのときによって割合が違うだけ

なんですな。

だから絶対的に内向的な人もいないし

絶対的に外向的な人もいない。

占いのテクニックでよくあるやつですね。

「内向的だってよく言われるけど、意外とアクティブなところありますよね？」

「いつも冷静なのに、意外と突拍子もない行動とってしまうことありません？」

「人の多いにぎやかな場所が好きだけれど、物静かに一人で過ごす時間が嫌いじゃないですよね？」

「人から天然でお馬鹿キャラに見られることが多いですけど、実は内面ではしっかりして思慮深く周りのことを見ていますよね？」

だいたい第一印象を最初に言って

次にそれと反転させた内容を言えば

「え！　すごい！　この人なんでわかるの！？」

「この人は本当の自分を知ってくれている……」

ってなるみたいなんですね。

こんな感じで

反転させた内容を書き出すと

「自分が思っているほど自分はそうじゃなかった」

「実はそういう思いが根底にあったんだ」

ってなりました。

あと、特に元がネガティブだった項目ほど

ポジティブな言葉を見ることによって

それを補強するための理由探しを頭が勝手にやりだしました。

「自分はこうだ！」って思いが強いと

その思い込みを補強する情報ばかりを集めてしまうんだなあと。

ネガティブな自分に対する思いが強いと

それを補強する情報ばかりを強く認識してしまう。

たとえば

ついがんばりすぎてしまう人の場合。

「自分ってのは足りない、至らない、なまけている。だからがんばらないと！！！」

という思いが根底にあり

その人の前に二つの情報が現れて

「がんばりすぎると逆に成果が落ちてしまいます。だからちゃんと休息をとることが大事です」

「休息は大事です。けれどがんばるときにがんばらないと成果は出ませんよね？」

本当だったら前者のアドバイスが現状のその人には向いているのに

つい後者をとってしまうんですね。

「がんばりすぎるって、常にがんばっている人に対する言葉だ。

自分はなまけている時間が多い。休んでいる。

いまの自分がうまくいかないのはがんばるべきときにがんばっていないからだ！

がんばるべきときにがんばれる自分にならないと！！！」

ってなってしまう。

「自分はがんばっていない。がんばらないと！」

という思いが強くあるから。

失敗する原因になっている

自分の性質への対策ではなく

自分の性質を助長させる方向に走ってしまう。

なんとも悩ましい話であります。

自分のことを客観的に見るのは難しい。

だから

思い込みの枠を取り外すためにも

自分の認識を反転させてみて

「もしこれが本当だとしたら……？」

と考えていくとおもしろいやもしれません。

いまの人生があまりうまくいっていない感覚が強くて

自分が思いつく限りの対策をしてもうまくいかないんだったら

一旦すべてをひっくりかえしてみる。

そうしたら

意外と自分が気づけなかった活路が見えてくるやも。