「人の悪口や批判を言うと不幸な人生を送る」って言うけど本当?

なぜ

「人の悪口や批判をする人は幸せになれないよ」

と言われるのか。

 

わかりやすい理由としては

ネガティブな発言を聞いても不愉快になるだけだから。

周りから人が離れていって孤独感や疎外感を感じる。

 

人の輪から外されて

孤独感や疎外感の中で生きるのってなかなかしんどいよね

っていうのがあると思うのですが。

 

 

ネットで見かけた話でおもしろい内容があり。

それを見て「たしかに……!」となったので

そのお話をば。

 

 

悪口や批判を言ったら

その言葉の内容がそのままその人の評価になるって話でして。

 

 

例えば

 

「なんであいつちゃんと仕事できねえんだよ! 本当に使えないなっ!」

 

と言ったすると

 

「この人こそちゃんと仕事ができてなくて使えない」

と評価されてしまうんですね。

 

なんでかと言うと

 

それを聞いた人の中で

 

(この人って人に対して言えるほどちゃんと仕事できてたっけ……?)

 

と批評が始まるんですね。

言われた相手かそうでないかに関わらず。

 

まずはその人の過去に対して回想が行われて

 

(あれ……? この人ってあのときけっこう手を抜いて仕事していなかったっけ?)

(あのとき、ミスしてなかったっけ……?)

(他の子がやっている挨拶とか声かけ、ちゃんとやってなくない……?)

 

と「ちゃんと仕事をする」という項目に関する粗探しが行われて

 

「うわあ……この人ちゃんと仕事できてないじゃん」

 

となるわけですね。

 

そして、悪口や批判を言った地点から未来の言動に関しても

 

ほんのちょっとしたミスをしただけで

 

(うわあ……ちゃんとチェックしないの……? 人に対してえらそうなこと言ってたくせに自分はできてないじゃん)

 

(え……? なんでそんなにのんびりゆるゆる作業しているの? うわあ……人に対してはちゃんと仕事しろとか言っているくせに手抜きかよ)

 

などなど。

こんなことが起こるわけですね。

 

 

悪口や批判を言った時点から

その人自身がその内容で批評されるようになる。

 

そして基本的に

ネガティブな評価をされることはあっても

ポジティブな評価がされない。

 

 

なんでかというと

 

「人に注意するくらいなんだから当然自分はできるんだよね?」

 

という基準が加わるから。

 

「できて当然ですよね?」

 

 

その項目の中でいくら成果を出しても

評価されることはない。

 

けれども

ほんのちょっとでもその項目に抵触することがあれば

「うわあ……自分で言っていたくせにできないのかよ」

と評価は下がる。

 

 

あと、その悪口や批評を聞いていた人たちの数が

多ければ多いほどヤバイって話で。

 

先ほど例えに出した

「ちゃんと仕事をする」

って人によって基準が変わりますよね。

 

だから聞き手それぞれの

「ちゃんと仕事をする」基準で

言い手が批評されるようになるんですね。

 

だから言い手の認識している

「ちゃんと仕事をする」

ことを完璧にこなしていたとしても

 

他の人の基準の

「ちゃんと仕事をする」

の範囲の中でちょっとでも満たしていない行動があると

「うわあ……できていないじゃん」

と評価される。

 

だから 

「人に対してだけ厳しくて自分に甘い」

「自分の中にあるマイルールの範囲でしかがんばっていない」

「自分のことを客観視できていない」

「分析能力がない」

 

などなどその悪口の内容以外の

ネガティブな評価も付加されてしまう。

 

 だからそのグループ内での評価は基本下がる一方なんですね。

 

 

例え

自分と同じ能力値、同じ生産性を発揮している人がいたとしても

 

「はあ!? あの人だって同じミスしたじゃん!!」

「なんで自分がミスしたときだけこんなに厳しいこと言われなきゃならないわけ!?」

「なんであの人のことは評価して私には何もないわけ??」

「あの人と同じ作業を自分だってやってるじゃん!!」

「むしろ私の方ががんばって成果出してない???」

「なんで???」

「不公平だ!!!」

「みんな私に対してだけ冷たい!! いじめだ! ここの人たちは最低だ!!」 

 

ってなことが起こる。

 

そのグループ内での自分に対する風当たりが強くなったり

冷たい態度をとられることが増えてくると

居心地が悪くなってグループを離脱する。

 

別のグループに新たに入る。

けれども

自分の悪口・批評の癖に気がつかない限り同じことを繰り返し。

そのグループでも居心地が悪くなる。

 

「『自分はできていないのに……』って何!? ちゃんとやってるじゃん!!?」

「世の中はひどい人たちであふれかえっている!」

「なんで自分だけこんな目にあわなきゃいけないのっ!!」

 

となり。

 

コミュニティの中で生きるのがしんどくなって

一人の生活を満喫しようとする。

 

けれど一人でいる時間が増えるほどに

孤独感が増えていく。

 

かといって人の輪に入ると

疎外感を味わうことになる。

 

そもそも自分の

 

「人の悪口・批判をする」

「べき思考で他人に厳しい態度をとる」

 

からそういった自体を招いているわけであって。

 

 

けれども本人は自覚がないというか

そもそも自分の言動が「悪口・批判」だって気がついていないから

負のループから抜け出せない。

 

 

というわけで

人の悪口・批判をすると

 

  • 人からの風当たりが強くなる
  • 自分のやっていることが評価されなくなる
  • 人から自分だけ不平等な扱いをされていると感じる
  • 疎外感や孤独感を覚える

 

となる。

 

それがまた不満になり

「悪口・批判」につながる。

 

同じことを繰り返す。

 

 

「うわあ……」

と人から内心思われる。

 

人間関係が悪化する。

人間不信になる。

疎外感・孤独感が強まる。

 

という話でして。

 

「ああ……たしかに」

と納得。

 

 

「撃って良いのは、撃たれる覚悟があるやつだけだ……」

 

ブリタニアのギアス使いが言っていたやつですかな。

 

「悪口・批判」は

一度カードを置いたら

そのフィールドで永続的に効果を発揮し続ける

ヤバイ代物。

 

しかも相手じゃない。

自分に対してダメージが加わり続ける。