私が喋れなかった3つの原因と解決法(3)

今回取り上げるのは

言いたいことはあるけれど考えすぎて喋れない

パターンについて。

 

 

以前の記事で

その原因は心のストッパーにあると書きました。

「嫌われたらどうしよう」
「気持ち悪いって思われたらどうしよう」
「馬鹿にされたらどうしよう」

という思い。

 

しかも、そのことに気がついていない。

なぜかというと、その思考が常習化してしまっているから。

 

では、それをどう克服していけば良いか。

 

そもそもの不安を感じやすいベースへの対策に関しては

以前、脳の機能の話のところで書いたので割愛いたします。 

 

今回は、「こんな自分が話したら……」という

自己肯定感の低さを克服するための方法をご紹介したいと思います。 

 

 

どうすれば症状が良くなっていくか?

まず最初は自覚をすることです。

人と会話するとき、自分が話そうとしたときに

自分の内側でどんな感情が湧き上がっているのか。

 

原因がわからなければ、解決するためにどうすれば良いかわからないですよね。

だからまずは、自分の言葉のストッパーになっている自分の感情をキャッチすること。

 

おすすめな方法は二つあります。

ひとつはマインドフルネス

もうひとつは筆記開示

 

まずはマインドフルネスのやり方からご紹介。

マインドフルネスとは自分の感情・感覚に意識を向けてひたすら観察することです。

元々仏教の静観っていうのが西洋に取り入れられて広まった方法なんですね。

 

で、このマインドフルネスをするときの注意点ってのが

評価や批判をしないことなんですね。

 

具体的な例をお話しすると

※()が無意識の意識、「()」がマインドフルネスした際の意識

 

(自分の内面を観察って言われても何も浮かんでこないし……)

「(……あ、自分はいま、内面の観察って言われてもわからないって思っているな)」

(鼻がむずむずする……)

「(いま自分は鼻がむずむずすると感じているな)」

(○○の野郎、いっつも俺のこと批判しやがってふざけんじゃねえよ!)

「(いま、○○に批判されたときのことを思い出して、ふざけんじゃねえよと思っている)」

(……って人のことを悪く思うなんていけないよな、自分ってクズだな……)

「(人のことを悪く思うのはいけないことだと思っている。人を内心で罵倒した自分はクズだといま自分は落ち込んでいる……)」

 

みたいな感じです。

 

いつもだったら感情が無意識に湧いてもスルーしてしまうことが多いと思いますが

これをキャッチして意識化にのぼらせる作業がマインドフルネスなんですね。

だから、もし評価や否定・批判が湧いてきたらそれもマインドフルネスしていきます。

 

人と話しているときに自分の内側でどんな感情・感覚が湧きおこり

言葉のストッパーになっているのか

これがマインドフルネスできるようになると改善の道へと一気に飛躍します。 

 

 

次に筆記開示のやり方について。

筆記開示はペンと紙を使ってひたすら思い浮かんだことを書いていくやり方です。

これもマインドフルネスに近いですね。

 

うまくやるコツとしては時間制限をつけることですね。

普段自分の内面を押し隠しているのがクセになっていると

書き出すまでに時間がかかって

ペンと紙に向かったまま一、二行しか書けなかったということになりやすいので。

 

だからタイムウォッチ等を使って5分以内や15分以内など

時間制限をかけて筆記開示をするとよりたくさん書いて

自分の内面を吐き出しやすくなると思います。

 

 

マインドフルネスと筆記開示に共通しているのは

自分の内面を意識でキャッチできる状態にすること

目指しているのは自分の内面を自覚することですね。

 

自己肯定感を上げる方法

では、これができるようになったら本命

自己肯定感を上げるにはどうすれば良いか。

その方法をご紹介します。

 

それはずばりセルフコンパッション

 

……セルフコンパッション?

 

っは! まさかあのとき……。いくぜ!ドロー!(ry

 

セルフコンパッションとは

自分のことを受け入れて自分にやさしくすることです。

 (※定義がちゃんとしているわけではないので他にも色々説明はあります)

 

って言われてもピンとこないですよね。

いや、わかっててもできないから困っているんだよ!

って人も多いかと。

 

このセルフコンパッションを鍛えていくのに

有効な方法としては以下の二つがあります。

  • 空想
  • 小説を書く

 

……内向的な人が好きそうな行為ですよね。

 

ここにはポイントがあって

失敗したり・恥ずかしい思いをしたりした自分を

自分にとって理想的な人物・キャラクターが優しくなぐさめてくれるイメージを持つこと!

 

自分が何かやらかしてしまって

自己否定の感情がおしよせてきたときにこれをすると良いんですね。

頭の中で空想するだけでも良いですし

ただ、文字に起こすと視覚化されて明確な形となるので

紙に文章として起こすこともかなり良いと思います。

 

紹介のところで小説を書くと良いと記載しましたが

そんなにちゃんとした形式にこだわらなくて大丈夫です。

自分の自己否定をやわらげて自分に優しい気持ちになれれば良いので。

 

空想はすごい内向的な人が好き(だと勝手に思っています(笑))な行為なので

これは楽しみながらできるんじゃないかと思います。

 

 

こんなカンジでなぜ自分が喋れないのか

言葉のストッパーになっている感情を

自覚した上で自己肯定感を高めていけば

症状が軽減されてだんだん自分から話せるようになっていくのではないかと!

 

私自身も自分が喋れない感情・感覚を自覚してから

一気に改善に向かっていったので、とにかく自覚することが入り口かなと。

 

自覚してから良くなるまでに半年とか一年くらいかかったのですが

それでも何年もずっと苦しんでいたことを考えれば

本当にあっというまに良くなったなと思います。

 

自己肯定感を低くしている根本的な原因

あと、そもそもなんで自分が自己肯定感が低いのかっていう

根本的な問題にも対策するとより良いと思います。

 

その人自身の問題としては

思考のクセっていうのがかなりでかいかなと思います。

自己肯定感を下げる3大思考としては以下があるかと。

  • 理想が高い
  • 完璧主義
  • べき思考

 

あと、ほかには他人と自分を比較する癖があったり

その人自身のトラウマ的な体験だったり

家族関係だったりが原因としてはあると思います。

 

例えば親が過度に心配性だったとか、支配的だったとか

常に自分の言動を馬鹿にされたり笑われたりしたとか。

プロセスではなく結果をほめられ続けたために、良い結果をださなきゃほめられない!

だから失敗したら親をがっかりさせるって思いが形成されたりとか。

 

自己肯定感を下げる思考の癖と

家族関係の話の詳細・改善方法については

他の記事で取り扱いたいと思います。

 

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