テストのときは成績が良いのに、しばらくすると覚えたことを忘れてしまうのはなぜ!?【今日の豆知識】

学校のテストで

良い点が取れた人も

「が、学校の成績だけがすべてじゃねえよっ!」な人も

こんにちは。

 

 

「あのときはちゃんと覚えていたのに、なんで忘れちゃったんだろう……」

なんて体験

みなさんはありませんか。

 

 

私はよく体験しておりまして。

 

テスト前に一生懸命勉強したから成績は良かったけど

期末の頃には勉強した内容を忘れているからまた勉強しなきゃ……。

なんてことがあったり。

 

受験の時に猛勉強して

「わかる! わかるぞ! フハハハハハッ!!」

だったのに

「あのときの労力なんだったのかな……」

というくらい今では思い出せなくなってしまったり。

 

 

そのときはちゃんと覚えているのに

しばらくすると忘れてしまう。

 

なんでこんなことが起こってしまうのか。

 

 

実は、人間の記憶には二種類あるからなんですね。

正確には二重構造といった方がいいかもしれないですが。

 

人間の記憶は大きく分けて

短期記憶と長期記憶

の二つで構成されています。

 

短期記憶は文字通り

短い間だけとどめておくことができる

記憶の貯蔵庫のこと。

 

長期記憶は

長い間保持することができる

記憶の貯蔵庫のことです。

 

記憶は短期記憶に貯蔵されてから

長期記憶に移行するようにできているんですね。

 

そして長期記憶に記憶が貯蔵されると

時間が経っても思い出すことができる。

 

ただ、すべてが長期記憶に移行するわけではなく

その中でも

強く印象に残ったものや重要だと脳が認識したものが

長期記憶に貯蔵されます。

 

 

話を聞いた直後やテスト勉強後だったら

内容を思い出せるのは

短期記憶に貯蔵されているから。

 

しばらく経ったら忘れてしまうのは

長期記憶に移行することができなかったからなんですね。

 

 

「じゃあ、どうやって長期記憶に残せば良いんだよー!!!!」

 

というと

 

間隔を空けて思い出す訓練をすれば良いんですね。

 

もうちょっと正確に言うと

思い出せるか思い出せないかギリギリの時間が経ったときに

学んだ内容を思い出す訓練をする。

それを4、5回繰り返せばOK!

 

 

「そのギリギリの期間ってどれくらいなんだよ!」

 

というときに役に立つのが

エビングハウス忘却曲線

 

エビングハウス忘却曲線というのは

エビングハウスさんが

人間の記憶はどれくらい経つと失われていくのか

というのを調べてグラフにしたものです。

 

これに基づいて長期記憶化するスパンを導くと

学習した

1日後

3日後

1週間後

1カ月後

になるんですね。

この間隔にもとづいて思い出す訓練をすれば

長期記憶化できる。

 

最近だと

一週間おきに思い出す訓練をして

4回ほど正解できれば長期記憶化できる

という話も出てきております。

 

 

間隔を空けて思い出す訓練をする

ということが長期記憶化のカギになってくるので

毎日同じ問題集を解きまくっても

短期記憶にしか残せないんですね。

 

もちろん

同じ問題を集中的に解くことに意味がないというわけではなく

最初に知識のベースをつくるために

くりかえし問題集を解くのはありです。

 

ただ、その後

長期記憶に記憶を移行させるためには

期間を空けての学習が肝要になってくるわけです。

 

 

「なんであのとき覚えてたのに忘れちまうんだよー!!!」

現象の対策に

短期記憶と長期記憶の仕組みを知っておくと吉。

 

 

今日の豆知識でした。

では、また次回。