成果を実働時間で換算すると自分の実力を見誤って挫折しやすくなるよ
実働時間ってのは休憩とかを除いた
自分が実際に稼働している時間のことですが
この実働時間で自分の成果をはかると
自分の実力以上に自分ができるって勘違いしちゃうよねーというお話をば。
例えば
「よっしゃー! 英語の洋書を5時間で読み切ることができたぞー!!」
という風に
300ページくらいの英語の本を20日間かけて実働5時間で読み切れたとします。
すると
「自分はいま、英語の洋書1冊5時間ほどで読み切れる実力があるんだ!」
って認識に至ってしまいがちですよね。
この自己認識のまま目標を立てようとすると
「自分は英語の本(300ページ)を5時間で読める」
「つまり1日1時間読めば5日で一冊読むことができる!」
「まあ、休憩の日とかできない日も換算したら1週間で1冊読み切れるでしょ!」
「よし! 一ヵ月で英語の洋書を4冊読むぞ!!!」
ってやってしまいがちだと思うんですけども
実際こういう目標の立て方するとできなくて挫折するんですよね……。
これなんでかっていうと
休憩もサボりの日も諸々含めた上でその人の現状の実力になってくるから。
だから
「5時間で1冊の英語の洋書を読めたぞ!」
じゃなくて
「休憩とかサボりの日とか諸々含めて20日かけて読み切ったぞ!」
ってのがその人の実力になるんですな。
最初の1ページは読んだけど、そのあと読む気にならなくて2、3日放置していた。
1日平均15~20分くらいしか集中して読めなかった。しかも電車の中でだけ。
たまーにやる気が起こった休みの日に頑張って30分とか読んだ。
でも休みのたびに長時間読むことはできなかった。
ラストスパートだけ頑張って長時間読んで読み終わることができた!
こういう諸々の紆余曲折を含めて自分の実力なんですね。
「5時間でできるんだったら1日2.5時間×2日できますか?」
っていうと実際にはできないんですよね。
だから自分に見合った目標を立てるときは、過去の経験・成果を振り返って
スタートした日付からゴールにたどりついた日付に基づいて換算すると
挫折しずらいんじゃないかなーと思います。
だから今回の例でいうと
「自分は20日かけて英語の洋書を一冊読めるから、1ヶ月に1冊目標にしてみるか」
「だからちょっと休息も入れて1年で10冊は最低読めそうだな!」
「よし、今年の目標は1年で英語の洋書10冊読破することだ!」
ってのが自分の実力に見合った目標の立て方になってくると思います。
さらにいうならば
人間ってのは自分が思っている以上に自分ができるって思い込む
認知バイアスってのが働いてしまうので
最初に考えた10冊なら読めるってのからさらにランクを下げて
「今年は1年で英語の洋書5冊読破するぞ!」
って目標を立てるとより良いと思います。
最初に「これくらいならできる!」って思ったとしたら
それって自分の実力以上に自分のことを高く見積もっている可能性が高いので。
「おいおい、余裕すぎるぜ……」
くらいが実際にはちょうど良い可能性大です。
あ、だめだ、できそうにないかも……って思った瞬間に
やる気がダウンして、残りもできる限り頑張れば良いのに結局やらなくなるのって
よくありますよね。
だからなるべく絶対に自分が挫折しないレベルの余裕目標を立てて
達成感を味わい続けられるようにすると目標につながる行動をとりつづけやすいと思われます。
まとめると
<目標を立てるときのポイント>
- 自分の過去の成果を基準にする
- 実働時間ではなくスタートからゴールまでの日数を基準にする
- 余裕で達成できるレベルの設定にする
- (でも成長できてるなって実感できるレベル)