内容を忘れず読みながら頭も良くなる読書テクニック

西岡壱誠『「読み方」と「地頭力」がいっきに身につく東大読書』を読み終わりました。

 

5つのテクニックを用いることによって、内容を忘れず地頭力も良くなる!といった読書術の紹介本です。

内容を理解する力、論理的な思考力、話をわかりやすくまとめる要約力、多角的な視点、知識を実生活に生かす力を身につける術がこの本には詰まっています。

 

驚きなのが著者の経歴。出版した2018年の段階でまだ東大3年生。
2浪したらしいのでストレート入学ではないみたいですが、大受験に二度失敗したからこそ、この読書術に思い至ったんだとか。
そしてこの本に書かれている読書術を実践したところ、自分で考える「地頭力」がぐんぐん伸びていって無事東大に合格できたそうです。

最初から頭が良い人が掲げていると「あなたは元から頭が良かったから……」って気持ちになりますが、元々できなかった人が「これをやってできるようになりましたー!」って紹介しているとつい手に取ってみたくなりますよね。


この本を読んで一番役に立ったのは付箋を活用すると良い! ということ。

実を言うと、表紙や帯からヒントを得て準備をすることや、対話をするように読む、要約する、アウトプットを意識して読む、などは他の本で見たり読書家の方から聞いていたりしたのでテクニックとしては知っていることが多かったです。

 

でも、いままでは知っていたけどあまり実践には至っていなかったんですね。

何でかっていうと、実際にどうやれば良いかわからなかったから。
特に要約。頭の良さ=要約力っていうのは別本で見知っていて、わかりやすい話をする力を伸ばすためにも本の内容をまとめるのが良いということは知っていたんですね。
ただ、実践しようとは思っていたんですけど難しくてできていなかった。

 

この本では何文字以内にこういう点に着眼して付箋に書き記していけば良いですよーと具体的な実践方法が書かれていたので、それがとても参考になりました。

他の人が言っていた抽象的な「こうすれば良いですよ」をもっと掘り下げて、読書の具体的なステップを提示してくれた本だな、と思います。

本をたくさん読みたいんだけどなかなか読めない、内容が頭に残らないといった方におすすめなのはもちろんなんですが
要約すれば良いっていうのはわかるんだけどいままでなかなか実践できていなかった、というように、読書の技法自体は知っていたけど実践できていなかったという人にもおすすめかと。


この本では「仮説、取材、整理、検証、議論」の5つの読書テクニックが紹介されていますが、個人的にまずは「仮説、取材、整理」のやり方を参考にして実践していきたいと思っとります。
いきなり全部やるのはきつそうなので(汗

急いではことを仕損じるとな。

前者3つが自然とできるようになっていったら、残りの検証、議論のテクニックも取り入れていきたいなーと思っています。