「ゆとり・さとり世代ってなんでこんなにやる気ないんだ……」に答えてくれた本

先日読んだ尾原和啓さんの『モチベーション革命』が

おもしろかったのでシェアいたします。

 

尾原さんは

ゆとり・さとり以前の世代のことを「乾いている世代」

ゆとり・さとり世代以降のことを「乾けない世代」と表現されていました。

 

いわゆる「上の世代」というのは

時代の流れ的に物やら何やら、社会的にないものがたくさんあって

それを満たすための原動力が強かった。

 

だから乾きを潤すためのエネルギーってのが強い。

それがいまも残っているそうなんですね。

 

対して、ゆとり・さとり世代ってのは

元々社会的にすべてそろった状態で人生がスタートしているから

そもそも乾いているものを潤すためにがんばる必要がないんですな。

 

だから

「もっと頑張れよ」

とか言われても

「いや、そもそも満たされているものをさらに上乗せする必要ある……?」

って感じで「上の世代」の言う頑張ることに違和感を覚えてしまうんですね。

 

だってもう

「あなたたちの言う頑張るってそんなに必要ないことじゃない?」

って認識があるから。

 

つまりモチベーションの原動力が違うというわけです。

生まれ育った社会の基盤が違うから。

 

社会的な基盤が違うから

 

「上の世代」は

「快楽」と「達成」を満たすために頑張って働けた。

 

ゆとり・さとり世代は

「良好な人間関係」や「意味合い」「没頭」を仕事において重視しているそうな。

 

だからいまの社会システム、働くシステムにのっとって

働くことにやる気が出てこないんだそうな。

 

いまの働くシステムってのは

乾いているものを満たすためのシステムだから。

 

じゃあ

「何を軸に働けば良いんだよー!」

って人は一読すると何かのヒントになるかも。

 

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これ読んでなるほどなーと思いました。

私もゆとり世代なのですが

たしかに人間関係や働く意味とかどれだけ没頭できるかを重視していたかも(笑)

 

あと「上の世代」の言う働き方にすごい違和感を覚えていました。

父親含め。

 

 

でも、自分は人生経験ないし働いた経験もないから

 

「自分がおかしいのかな、間違っているのかな」

「何もできないくせに理想だけかかげて、上の世代を馬鹿にしているだけなのでは………?」

 

とすごく悩んでいたんですね。

 

でも、そうじゃないとこの本は教えてくれた。

 

永遠不変の社会なんてない。

その変化する時代の中で人間のあり方だって変わっていくんだと。

いままでの社会をつくってくれた人たちと違うものを求めて生きて良いんだと。

 

 

ついでのお話ですが

人間ってのは色々な思い込みに支配されているみたいなんですね。

認知バイアスと呼ばれていますが。

 

で、自分の考えやあり方ってのは正しいっていう思い込みがあるんですね。

自己否定ってのはものすごい傷つく行為らしいのです。

だから、完全な自己否定の上に人間って生きていかれないんですね。

 

だから、世代間で衝突するのはもう避けられませんなあ。

 

みんな自分が正しいって思っている。

だから自分と違うあり方をする人をどうしても否定的にとらえてしまいがちなんですね。

 

……ただ、こういう自分のあり方や信じているものと違うことを主張する人たちに対する受容力が低い人たちってのはある特徴があるみたいなんですね。

差別的な意識が強い人たち。

 

何が特徴かって言うと……。

 

……。

 

……頭が悪い(!)

 

差別意識が強く受容力が低い人ってのは

単純に頭が悪いんだそうです(笑)

 

ってのも、そういう認識ってのは大概

二択思考で行われるから。

 

「自分と同じものは正しい・優れている」

「自分と違うものは間違っている・おかしい・馬鹿だ」

 

この二択思考の何が問題かって言うと

二択は選択肢の中で一番単純な方法だから。

 

ようは一番頭を使わなくてすむ選択方法なんですな(笑) 

 

「自分とは違うあり方をしているけれど何か理由があるんじゃないか」

って二択とは違う、真ん中の選択に思考を広げることができるってのは

もうちょっと高度な思考能力が必要とされるんですね。

 

だから人の何かしらの要素だけで

「あの人はこうだ!」

って判断を下すのはちょっと残念でござるよ、というお話。

 

「○○世代はこうだ!」

ってのも個々人の性質を見ないで判断を下せるから

かなり楽な思考法なのですね。

 

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